技術概要
AIによるCT金属アーチファクト低減(MAR)技術
CT撮像領域内の金属等に起因する放射状のアーチファクトは、手術、診断および放射線治療の円滑な計画立案を大きく阻害しています。当社は、深層学習技術の1つであるGAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれる技術を応用し、3D-CTに対し従来手法と全く異なる金属アーチファクトの低減(MAR, Metal Artifact Reduction)技術を開発しました(出願済)。
修正作業を大きく軽減
口腔CTに多く含まれる金属アーチファクトは、CT装置に低減機能がない場合や低減が不十分な場合、数十分から1時間程度掛けて手作業で除去することが一般的です。本技術はAIが自動でアーチファクト部を認識して自動修正します。骨組織の乱れだけでなく、軟組織の補填も行えます。
単独導入、市販PCで実行可能
本技術はCTデータのみで低減演算が行えるため、CT装置のない施設や組織でも単独サービスまたは製品として提供できる上、学習済みAIモデルは廉価な市販ゲーム用PCを用いても、3D-CTデータに対して約30秒~1分程度で低減演算が完了します。医療機関のみでなく、修正作業に同様な悩みを持つ3D造形サービスの企業様もご利用いただけます。
研究発表
クラウドサービス
クラウドサービスによるMAR機能提供開始
本技術は低減処理にGPUクラウドを利用し、造形・教育・研究分野等非医療用途向けに、当社製ソフトウェア「Growth RTV」経由で提供しております。