[プレスリリース]深層学習向け変形・回転による3Dボリューム画像データ拡張機能を「Growth RTV」に追加、AI・人工知能EXPOおよびITEM 2019へも出展予定

3Dボリューム画像データ拡張機能を新たに「Growth RTV」内に搭載しました

ディープラーニング(深層学習)にとって、汎化性能向上のためにはデータ拡張処理が不可欠であり、特に症例数が限られている医用画像においては一層必要性が増すが、3Dボリューム画像を簡便に拡張可能な汎用ツールは従来ありませんでした。

当社は、新たに3Dボリューム画像に対し、変形・回転可能なデータ拡張機能を開発し、自社製3D医用画像解析ツール「Growth RTV」内のPython連携プラットフォームに搭載しました。ユーザは提供されたPython APIから、本機能を簡便に利用可能です。本機能の内部処理エンジンはCUDA言語による高速な補完処理を実装しているため、短時間で大量な拡張データを連続的に生成可能です。

製品URL : https://www.egrowth.co.jp/rtv_about

Growth RTV (Python連携プラットフォーム)

Growth RTV (Python連携プラットフォーム)

 

3Dボリューム画像のデータ拡張。(上段)ボリュームデータの変化。(下段)同一スライス断面の変化

3Dボリューム画像のデータ拡張。(上段)ボリュームデータの変化。(下段)同一スライス断面の変化

 

Python言語による簡便な3D画像データ拡張

本機能はPython言語から簡便に呼び出すことが可能であり、提供されたAPIにより、CT画像と臓器領域の整合性を維持したままランダムな回転・変形による拡張データを生成可能です。また、拡張回数、回転有無、回転量、変形有無、変形量等もユーザ側が任意に指定できます。対応している3Dボリューム画像のデータ型は8バイト(unsigned char, char)および16バイト(unsigned short, short)です。本機能の仕様では、RAWデータに対してデータ拡張するため、医用画像に限定されることなく、他分野で用いられるOCT等の3D RAWデータへの応用可能です。

配布開始予定

本機能は4月中旬を目処に「Growth RTV」のアップデートとしてユーザへ配布を開始する予定です。また、5月中を目処に本機能を更に拡張し、変形前後の頂点群を与えることで、3Dボリューム画像の軟体変形機能を提供する予定です。

3Dボリュームデータの軟体変形機能(プロトタイプ生成結果)

3Dボリュームデータの軟体変形機能(プロトタイプ生成結果)

第3回 AI・人工知能EXPOに出展します

2019年4月3日~5日にかけて開催される「AI・人工知能EXPO」(東京ビッグサイト)に出展します。出展ブースはさくらインターネット様のブースになります。また、本出展ではさくらインターネット様の「高火力コンピューティング」クラウドGPUサービスと連携したデモを参考出展する予定です。
※「Growth RTV」のデータ処理および学習に「高火力コンピューティング」サービスを利用しています。

2019国際医用画像総合展(ITEM 2019)に出展します

2019年4月12日~14日にかけて開催される「2019国際医用画像総合展」(パシフィコ横浜)に出展します。出展ブースは当社協力業者であるアイテムコーポレーション様のブースになります。

共同研究・ビジネスパートナーの募集

現在はすでに複数医療機関・大学で「Growth RTV」の技術を利用した共同研究を開始予定です。適用対象・分野の拡張および性能向上に目指して新たな共同研究およびビジネスパートナーを募集しています。